「外国語学習者」というお気に入りの肩書

ロシア語同時通訳者の米原万里さんが翻訳された

「わたしの外国語学習法」という本は、

当時16カ国語を自在に操るハンガリーの同時通訳者「ロンブ・カトー」さんの著書で、

ぼくがとっても好きな本だし、とっても影響を受けた本。

 

学習法という点でももちろんそうなんだけど、

なにより影響を受けたのがアイデンティティというんだから、

その影響力は甚大だったなといま改めて思う。

 

著者のことをどう呼ぶかは、

「外国語の達人」

「外国語学習の天才」

「凄腕の同時通訳者」

「レジェンド」

などなどいくらでも思いつくが、

そんな彼女が自分のことを、読者を含めて

「外国語学習者」

と呼んでいるのが最高だった。

 

誰でも名乗れる。

すぐ名乗れる。

(なのに漢字が6文字もあってかっこいい!)

 

ということで、インターネット上で自分のことを名乗るときはこれを使わせていただくことにした。勝手に。

 

「ポリグロット志望」でも「外国語好き」でも「趣味:外国語」でもいいけど、

それよりいちばんしっくり来て、何よりかっこいいと感じてしまったんだから

もうしょうがない。

 

ということで、僕のネット上の肩書はこれに決まった。

 

国語学習者と名乗ってツイッターで様々つれづれとつぶやかせていただくのは、

なかなかに自由で心地よい。

何より序列がなさそう。

みんな、外国語を学んでれば、一緒だよ!というかんじもいいじゃないか。

 

ロンブ・カトーさんのように16カ国語堪能じゃなくても、

きのうはじめてNHKの外国語番組をみたとしても、

「読むのはまあまあできるけど、話すのはちょっと・・・」という人でも、

英語でもフランス語でも中国語でも韓国語でも何語でも、

「外国語学習者」にはかわりない、というこの平等感!

 

とても気に入っているので、同じ肩書のひとがいたらとてもうれしいなあ、

と思う、そんなおすすめの肩書。「外国語学習者」。

 

ちなみに、僕は外国語学習者の中でも非常に緩めの部類に入ると思われ、

ロンブ・カトーさんは「最低1日1時間」くらいは外国語を習得するのに

必要な学習時間だろうと目安を挙げられているけれども、

正直そんな時間も根気もないので、

勉強時間はその日によって大変、偏る。

 

いや、むしろ1日の外国語学習時間が0時間でも心は「外国語学習者」でいることを

誇りに思っている。

そして今日も0時には寝て7時まで寝る。

ポケモンの夢とかみる。

国語学習に、睡眠と息抜きはとても大切なので(これは本当だと思う)。